釣り針はハワイ語でMakau

今回は釣り針Makauのお話をしていくよ!
古代ハワイアンはハワイに持ち込んだイノブタや犬、鶏など、お祭りや特別な時にしか食べなかったんです。
大切なタンパク源となったのは海の生き物!魚、カニ、エビ、タコ、貝など。
だから、それを獲る技術も知識もすごかったよ。
そうやないと、餓死してしまうからね。

かっぱ先輩、いろんな漁の仕方があったんやね。

そうやねんイッチちゃん。
魚によっても漁の道具も時期もやり方も違うよ。
投網、罠、銛、もちろん色々な種類の釣り針。ルアーだって作ったよ。
カツオ用、タコ用、深海魚用…..
あ! あと、えええと、ううんと,,,,,.

かっぱ先輩、また情報量が多すぎてパンク状態なんすね。

おお、わかる?
今回はご紹介するキルトに数種類の釣り針がデザインされてるから、釣り針Makauの素材についてだけお伝えします。深い深いハワイの漁の文化の本当に表面だけ、うっすらね。

古代ハワイの釣り針の素材は色々なものがあったよ。
骨なら、ブタ、犬、魚、ウツボや鮫とか。
あと人骨ね!脛の骨が最適って。なんか平たいところがあるから釣り針を作りやすいんやって。
さらに髪のないツルッとした人の骨が、魚に人気があるって信じられてたんやって。

人骨……いやいやいや……

貝とかでも作られました。
真珠貝とか、光が反射してルアーみたいになったんやろね。
あと木も使われました。
コアとかククイとか硬い木と骨を組み合わせることにより、大きな釣り針を作ることができたよ。

大きな魚には大きな釣り針。
小さな魚には小さな釣り針。

釣り針の作り方は家族や一族の知識として口伝で継承されたよ。
紐を結びつける時、研磨して仕上げる時、祈りを捧げ、子孫に受け継ぐ。
単なる道具を作るのでは無く、海と祖先への敬意が込められた工芸品や
ったんやね。

だから今でも釣り針のペンダントは大切なお守りとして身につける人がいるんやねえ。
ただのファッションやないやねえ。

残念ながら現在は伝統的な漁廃れてしまってるんだけど
文化の伝承として、保存して伝えていこうとしてる人もいてるよ。


上の写真はお母さん(ノブコ)がハワイで買って
日本で無くした鯨の骨のMakau。
もう、こんなにバランスの良いMakau には出会えないかも….
と悲しんでるよ。
最近売られているMakauはどれも装飾がいっぱいで
「これじゃない」っていつも思うんだって。

またハワイに行って、良いの買おうよ。
釣り針のキルト


2025年作品展を観覧中の皆様へ!

左の作品の解説はこちら↓
ホヌバッグ

右の作品の解説はこちら↓



コメント